ヤクザ・リセッション-さらに失われる10年-


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日本の不況が長く続く理由は何なのか?
メディアが明かせないタブーに迫る!

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『日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日』で、日本の不況を“ヤクザ不況”と評した著者が、改めて政・官・業とヤクザとの癒着の実態を描く。
かつて日本を世界第2位の経済大国に押し上げた政・官・業の結束は「鉄の三角形」と呼ばれたが、バブル期にはヤクザが加わり「鉄の四角形」となった。
著者はイトマン事件や泉井事件などを例に挙げ、イトマン事件の被告である伊藤寿永光・元イトマン常務へのインタビューを交えながら、この国が、いかに腐敗した癒着構造から成り立っているかを明かしていく。

日本の金融機関の不良債権処理が進まないのは、「ヤクザが政・官・業とタッグを組んで阻止している」からだと指摘する。
巨大な不良債権の先には、どうやっても立ち直る可能性がないのに、政治的判断などで生かされている経営不振企業群がある。
優良企業の足を引っ張るこれら「ゾンビ企業群」やヤクザと癒着した政治家、官僚らを一掃しなくては、日本は「さらに失われる10年」を続けることになる。

今の日本は法治国家、民主主義国家から程遠いと指摘する著者。
国民がその事実を理解し、新しい日本を作る自覚を持つことが重要だと結ぶ。


【著者紹介】
1961年カナダ生まれ。80年代に来日。
上智大学比較文化学科を経て、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学を卒業。